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駅前のケーキ奢りです《2》

駅前のチーズケーキを買うには、その駅前のチーズケーキ屋さんに行かなければならない。 もちろんチーズケーキだけじゃなく、ショートケーキやチョコケーキなど普通のケーキもある。でも、1番の人気はチーズケーキだ。 そんなチーズケーキを目的に学校が終わる時間になると女子高生で溢れる。店内にはカフェスペースもあるので、空間は女子だらけの店になっている事で有名なケーキ屋さんでもある。 男だけで入るのにはかなりの勇気がいるのだ。 普通に入れたら俺だって週一ぐらいのペースで買ってるわ!!!! あんな女子女子した所にもし俺が入れたとしても周りの女子の目が怖いんだよ!!ましてや、人気の売れ切れ御免のチーズケーキなんて買っていってたら何されるかわからない。 甘いものを求める女子は怖いんだ……… 「李絃〜♪早く行こ!なくなっちゃう!」 「その点についてはカフェ予約なんとか取れたから大丈夫だけど、なるべく早く行っちゃおーぜ!」 「え?!マジで!予約までしてくれてんの!何お前…めっちゃいいヤツ…!好きっ」 「別に篠宮に好きっていわれても嬉しくな……くないな。なんかフツーに嬉しいわ」 「あ、ズリぃぞお前だけ!篠宮俺にも言ってー!」 「奢ってくれたら言ってやるよ」 そんなことを話しながら俺を含め4人はケーキ屋さんに向かった。 「ぅおお………噂通りの女子世界」 「予約してんだから入るっきゃねぇだろ…それに俺はチーズケーキを食べたい!」 「てか、今更だけど篠宮チーズケーキ好きなの?」 「大好き!!大好物です!!」 「だからあの即答か」 店につくなり、中を除くとそこには女子高生や若い女の人しかおらず、男といえば俺らとチラッと見えるパティシエくらいだった。 そんな躊躇いもなく碧が先頭をきって中に入ろうとするので、慌てて後をついて中に入る。 初めて入った店内は明るいパステルカラーの家具を中心に置いてあり、ショーケースにはキラキラとしているケーキがたくさん並んでいる。 レジにはもちろん女子高生たちが並んでいる… 店の奥の方がカフェスペースになっており、そちらもなかなか混んでいるように見えるが今回は予約してあるので大丈夫だ。 もうマジで予約してあるとか神かよ!! 「いらっしゃいませー!」 店員さんが明るく挨拶をしてくれるが、俺らを見た時一瞬だけ「え?」と、疑う顔をしたがすぐに明るい笑顔に戻った。どんだけ男性客めずらしいんだよ。世の中には優しい彼氏とかが、甘いもの好きの彼女のために買いに来るかもしれないだろ! そんな顔したら彼氏さん可哀想でしょーが!!

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