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第50話 愛し合いたい②

 兄に深いキスをされ、熱い舌で口内をさんざん舐めまわされ、それこそキスだけでイッてしまいそうなくらいにとろとろにとろけさせられてしまう。  本格的に知矢にのしかかってきた典夫が、ディープキスの快感に潤む知矢の目元にふわりと口づけし、囁いた。 「できるだけ声を抑えろよ……知矢……。さすがにあんまり大きな声出したら、父さんたち起きちゃうからな」  そしてあっという間にパジャマを脱がされてしまった。 「お兄ちゃ……や……あっ……!」  声が高く跳ねあがった。  知矢は慌てて両手で口を塞ぐ。  兄が知矢の小さな乳首を舌でペロッと舐め、同時に下腹部のそれをやさしく握ったのだ。  二か所の性感帯への愛撫は得も言われぬ気持ちよさを知矢に与え、体がガクガクと震えだす。  両手で口元を押さえていても、どうしても感じ入った切ない声が漏れてしまう。  すると典夫が知矢の口から両手を外させ、言った。 「知矢、声が漏れそうになったらこれに噛みつけ」  兄は自分が脱いだパジャマの上を知矢の手に握りしめさせる。    典夫の舌が知矢の乳首を舌で刺激しながら、昂ぶりを追い詰めるように激しく上下に擦り上げる。 「うっ……ん……んあ……あっ……」  知矢は兄の黒色のパジャマに噛みついて、快感の声を殺す。  そして、瞬く間に絶頂を迎えた。

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