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君と僕の距離

いつから口をきいていないだろう 瞳には何が映っているのだろう 君と僕との距離はおかしなもので 物理的距離が縮まれば縮まるほど 心の距離は離れてゆく ひとつ屋根の下に暮らしていながら いったい何を考えているのか まったくわからなくなった君は 他人よりも遠くて その瞳に今誰が住んでいるの 君の中にまだ僕はいるの 君の心を占めるのは もう僕じゃないの ききたいことはたくさんあるのに また今夜も言葉を交わすことなく 今日という日を終えた

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