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第3話

リビングにいる母親に宗真から受け取った土産を手渡して、早々に二階にあるオレの部屋へと向かう。そのリビングでは、宗真のおばさんと母さんがさっそく座り込んで話し始めていた。 先に立って階段を上りドアを開けてやれば、その腕ごと引き寄せられて部屋に入り、そのままドアに縫い止められた。 「そう、まっ……っ、は」 「貴哉、貴哉…」 息も出来ないほどに深い口付け。一年待ったそれは、蕩けるように甘く、嵐のように激しい。 舌を出すと遠慮なく絡みつき、口腔内を蹂躙していく。かと思えば、優しく擦り付けてきて。 ぴちゃ、くちゅ、と湿った音と吐息が漏れた隙間から、飲み込みきれない唾液が溢れる。宗真がそれを指先で拭うと、再びオレの口へ突っ込んだ。 「ぅんっ、んああ、ふ……」 「うわ、ヤバい」 熱の灯った瞳で見つめられ、膝からガクッと崩れ落ちたのをしっかりと支えてもらい、そのままズルズルとしゃがみ込んだ。 「っは…お前、手加減しろって…」 「だって一年も待ったんだよ⁉︎そんなの無理!」 苦笑する宗真が、鼻先にキスをしてくれた。 こんだけ求められんのも、別にイヤじゃない。むしろ、離れていた分もっとしてほしい。

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