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episode3_7

恥ずかしい格好に慌てて制止しようと手を伸ばしたが、腰を高く持ち上げられ、浮いた背中はベッドに逆戻りした。 李央の手は尻朶を左右に拡げ、露わになったアナルを凝視する。 「そ、そんな所、や、やだっ」 「そんな所って、ここ使うって事くらい知ってるよね?」 李央は躊躇わずアナルに舌を伸ばし一舐めすると、わざとらしく水音を立てて刺激した。 広夢は恥ずかしさにそっぽを向いて漏れてしまう声を堪える。 「はじめて?」 舐めながら聞くと、広夢はコクコクと頷いた。 「でも、ここ使ってオナニーはしてるよね」 図星なのか、広夢は黙ったままだったが、少し刺激しただけで入口は柔らかくなり、感じ慣れた反応にそう思った。 「オモチャなんかと比べ物になんないくらいイイから」 持ち上げていた腰を戻し、広夢の上を這った李央は、ヘッドボードに備え付けてあったローションのパッケージを手に取り開けると、手の平に垂らした。 広夢のアナルに塗りつけながら、もう片方の手でスラックスの前を寛げペニスを取り出し、自分のペニスをローションのついた手で扱く。 あんなに否定していた広夢だったが、だらしなく足を拡げたまま李央の行為を、期待に満ちた顔で見ていた。 広夢の腰を抱き直した李央は自分のペニスを掴み、アナルにあてがう。 ペニスの熱に、アナルはヒクリと口を閉じた。 「欲しい?」 「ッ、」 「欲しがってほしいなぁ」 「・・・ほ、欲しい・・です」 「はは、いい子」 腰を進めながら、亀頭が肉に埋もれていく様子を見つめる李央。残りをゆっくりゆっくり挿入して根元まで埋まった。 「んああっ」 「んっ、はあ・・」 広夢は体内を拡げられる快感に、李央はきつい肉に包まれる快感に、熱い吐息を漏らした。 「ああそうだ、いい子には教えちゃうけどさ」 横を向く広夢の顔を自分の方に向かせると、李央は怪しく微笑んだ。 「俺、リュウキじゃないから」 「え?」 快感に浸っていた広夢が目を覚ますように驚いた声を上げる。 「残念だった?」 「ちょっと待っ、アアッ!!」 戸惑う頭を整理したいのに、突然始まった抽送に、神経が快感に支配されていく。

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