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episode3_9
腰を振るわせ欲を出し切った李央は、ズルリとペニスを抜きベッドから降りると、身だしなみを整えはじめた。
「大丈夫?」
ぐったりベッドに体を沈めたまま動こうとしない広夢に声を掛けたが、返答はない。
最後に髪を掻き上げた李央は広夢の顔をのぞき込む。
「次は番号間違えないようにね」
まだ息の荒い広夢の頬を撫でて、部屋を出ようと背を向けると、李央の指に広夢の指が絡んだ。
「名前・・知りたい・・」
振り向けば、枯れた声がそう聞いてきた。李央は笑顔を作り広夢に向き直ると、ベッドに腰掛け広夢を真上から覗き込む。
「李央、だよ」
「りお?」
「うん」
笑顔を近づけ唇に軽くキスをした。
名残惜しそうな広夢に手を振り、李央は部屋を後にした。
虚しく閉まったドアを見つめていた広夢は怠い体を起こして、床に落ちた服の中から携帯を取り出した。
「りお・・」
電話帳にその名前を登録した。
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