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episode4_6

李央の股間に顔を埋めた貴央の頭がゆっくりと上下する。唾液をたっぷり含んだ口内で舐め回すが、李央の表情は相変わらずで、見下すような目つきをしている。 「李央」 不意に後ろから名前を呼ばれ振り向けば、臣にキスをされた。 ペニスを刺激され、キスもされればすぐに勃起し濡れるのに、余程気分ではないのか李央の体温が上がる事はなく、ただ口を開けているだけ。 「少しはやる気を出せ」 「それは犬の仕事だろ。ヘタクソ」 唇が触れ合う距離で交わす会話もまた嫌味で、さすがに臣も頭にきた。 「ああそうか、わかった。俺に助けを求めるなよな」 「はっ、誰が」 「貴央、一旦止めろ」 臣の指示に不満そうな顔した貴央だったが、臣の言う通りにソファーへ横になると、顔の上に李央を跨がらせた。臣が李央の腰を押すと、待ち構えていた貴央の口内にペニスが挿った。 「しっかり悦がれよ」 臣がソファーの空いているところに膝を突き、李央の尻朶に顔を埋める。左右に拡げ、露わになったアナルに舌を伸ばした。 ヒヤリと空気が触れたかと思えば、熱い舌に突かれ、李央は反射的に体をビクつかせる。 「ッ、やめ───」 嫌な予感がする・・・。 咄嗟にそう思った李央は制止の言葉を吐きかけたが、口を開けば喘ぎ声が漏れてしまうことに気が付いた。 アナルを舐め回され、中に舌を突っ込まれればどんなに気持ちいいのかを知っている。 嫌でも感じてしまう。お気に入りの男にされてると思うだけでより気持ちいい。 だが、真下にいる貴央の姿が李央の心に葛藤を生んでいた。 兄さんの愛撫でなんか感じるものか。 下唇を噛んでそう思う李央だったが、臣がくれる快楽が強くて、貴央の口内が気持ちいいと錯覚してしまう。 いつの間にか育ったペニスの感触に嬉しさを隠せない貴央は一層フェラチオに力を入れる。 ジュルジュルとペニスを吸われ、アナルは舌で犯されて、もう堪らない。 「う、ぁっ、アアッ!」 一度声を漏らしたら最後。 気持ちいいと認めたら最後。 李央はひっきりなしに喘いで、貴央の喉に刺さるのもお構いなしに腰を振って快楽を貪っていた。 「うぅ、ッ、はあっ、イ、く・・イクッ」 内股を痙攣させた李央は、遂に貴央の口内へ射精してしまった。 貴央の口の中に射精するのはいつ振りだろう。 無理矢理犯されてからというもの、李央の体は貴央を拒絶し、イくことはなかった。 この快楽を気に、貴央で感じてしまう体になってしまったらどうしよう。 そんなことが一瞬脳裏をよぎったが、どうでもいいことだと諦めた。

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