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episode5_1

李央の家まで臣は付き添うと、部屋には上がろうとせず、玄関で立ち止まった。 「シャワーを浴びて寝ろ」 スタスタと廊下を歩いていく李央の背中にいい、自分は家を出ようと背を向けると、後ろから荒い足音が聞こえ、何事だと振り向いた瞬間。 李央に胸ぐらを掴まれ玄関ドアに押し付けられた。臣は、突然のことに瞑った目を開けると、李央が乱暴に唇を合わせてきた。色気も何もない、雑なキスを臣は受け止める。 暫くして、喉を鳴らして唾液を飲み込んだ李央が唇離すと臣を見据えた。 「抱けよ」 李央はその場に膝をつくと、臣のズボン越しの股間に顔を埋めながら、ベルトに手を掛けて外しはじめる。 「李央やめろ」 臣は李央の手を掴んで抵抗すれば、冷めた顔の李央が臣を見上げた。 「あっそ」 スッと立ち上がった李央はスラックスから携帯を取り出し画面を操作すると耳にあてがう。 「あ、もしもし?何してた?今から会えないかな。あはは、勿論サービスするよ」 作り笑いの横顔を見つめる臣は悔しそうに舌打ちをすると、靴のまま廊下に上がり、李央の携帯を奪い取った。 その勢いで通話を切ると床に放り投げて李央の二の腕を掴み、リビングまで行くと、引きずってきた躰をソファーに放り投げた。 「ここ、土足禁止なんですけど」 「抱いて欲しいんだろ」 「はは、そう。酷くして欲しい・・」 ふてきに笑う李央に覆い被さるように、臣はソファーの背に手を突き見下ろせば、李央が手を伸ばし、臣の首を抱いて耳元で囁いた。

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