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episode2_5
「あああッ」
体内にあるペニスを確かめるように、奥に挿れたまま腰を前後にくねらせ李央はひっきりなしに喘いでいる。
「ああ、イイ・・・イイッ」
「李央・・・あまり激しくするとバレるぞ」
「はあ・・・どうでもいい・・」
閉じていた目をゆっくり開けて呟き、一層激しく腰を振った。激しい律動に洸希は耐えるように眉間に皺を寄せて苦笑いしている。
「なに洸希さん・・・見つかるのがコワイの?」
ふいに律動を止めた李央はハッハッと息を切らし、洸希より少し高い所から見下ろし笑いかける。
「はは、私も見くびられたものだな李央」
不本意だ。そう言いたそうに怪しくニヤついた洸希は李央の腰に指を食い込ませて思い切り下から突き上げた。
一気に駆け上がってきた電流が頭まで痺れさせる。
「いっ、アアッ!ああっああっ、いッ、いく!」
突き上げられる動きに合わせて李央も腰を振れば、快楽は増幅して李央を容易く追い詰める。
洸希に抱きついた李央は腰をビクつかせて欲が吐き出される快感に熱い息を漏らした。
二人の間で擦れていた李央のペニスから吐き出た精液で洸希のワイシャツが汚れてしまったが、洸希は気にすることなく李央を上から退かしシートに凭れさせる。
「そこにいい子で寝てろ」
スラックスを直す洸希の事を横目で観察していると、ペニスがまだ力強く上を向いている事に李央は気がついた。
あんなに動いたのにまだイってないのかよ・・・。
またアレが欲しい。
自分の中で擦れて生々しい色になった洸希のペニスから目が離せない。激しい抽送で麻痺しているはずのアナルがヒクリと疼いた。
洸希は後部座席から出て行く際に自分のジャケットを李央に掛けてやり運転席に座ると、電話をかけはじめた。
「私だ。残りの仕事を明日に回せるか」
電話相手は秘書あたりだろうか。何度か受け答えを繰り返し打ち合わせが終わると、切った携帯を助手席に放り投げた。
「もっといい思いをさせてやる」
バックミラー越しの李央にいい、車はゆっくり動き出した。
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