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episode2_6
車が向かった先は洸希の自宅だった。
高層マンションの地下駐車場に車を滑り込ませ、着崩れたままの李央の腕を引っ張り最上階まで上がっていく。
靴を脱ぐのも惜しいように騒がしく部屋の中に入ると、ホコリ一つ落ちていないリビングを通り夜景を楽しむ暇も無く寝室に直行した。
「脱げ」
李央をベッドに放り投げると、立て膝をした洸希はスーツを脱ぎだしそう命令した。
さっきまでの余裕はどこに行ったのかと思うほど、洸希は性急だ。
李央がスラックスと下着を脱ぎ、ジャケットを床へ落としたところで、上半身裸になった洸希に脚を開かされ腰を引き寄せられた。
投げ出された脚を李央の胸に押しやり、露わになったアナルに熱い塊が押しつけられた。誘うように口を開いたり閉じたりしているそこへ亀頭を何度か擦りつけ腰を進めてゆっくりと奥まで挿っていく。
「はっ、あ、あぁ・・」
ついさっき、あんなに体内を擦られ拡げられたはずなのに、肉を押し拡げられていく感覚に背筋の悪寒が止まらない。
「好きなだけイくといい」
李央のペニスを掴んだ洸希は李央の乳首に軽く噛みついてから、腰を前後に動かしはじめた。
手の中のペニスも容赦なく扱き射精を促す。
「同時にされるの好きだろう」
「うっ、あっ・・ッ」
言葉にならない快楽に李央は頭をシーツに擦り付け髪を乱した。
***
「ん・・・あれ?」
光の眩しさにしかめっ面をした李央はむくりと起き上がり髪を掻き上げる。
昨日の記憶を辿っていると寝室のドアが開き、洸希が入ってきた。
「李央、大丈夫か」
李央の隣に腰掛けると垂れた髪を掬って顔を覗き込む。
普段は撫でつけてある髪が無造作に垂れていてラフな格好をしている洸希を見て、昨日の事を思い出した。
「いつの間にか落ちてたんだね」
「ああ。体は綺麗になってるぞ」
下半身に怠い違和感を感じるが、肌はすっきりしていた。気を失ったのと同然な李央を風呂にでも入れたのだろう。
「 喉渇いたな」
「歩けるか?朝食ができてるから一緒に食べよう」
李央はベッドの隅にあったワイシャツだけを羽織りリビングに出た。
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