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episode3_5
暗ったい室内に入ると、直ぐに目を引くのは壁一面に埋まった各部屋の写真。
ラブホテルなんだと広夢はすぐにわかった。
「リュウキさんッ」
適当に部屋を選んだ李央は慌てる広夢をお構いなしにエレベーターへ乗り込み、部屋まで引っ張っていった。
「素直じゃないなあ」
部屋の真ん中に置いてあるベッドへ広夢を放り投げ、李央は困ったように溜息をして肩を落とした。
「キスしてってせがんで、勃起させて、イきそうになってたクセに」
「そ、それはっ」
「言い訳なんてどうでもいいよ」
ギシリとベッドを鳴らして広夢に迫り、広夢の上へ四つん這いに跨がった。
「デリヘル呼んどいて、デートだけできればいいって思ってたの?」
「そ、そうです・・」
「物欲しそうに人のこと見て、手を出せば素直に応えるクセにデートだけって・・」
李央は笑いを堪えられず、首を垂れて肩を揺らしている。
「本気で言ってる?」
「は、はい」
「嘘だね」
顔を上げた李央は即答した。
「嫌ならとっくに逃げてるよね。期待してる証拠だ」
ニヤリと笑うと、逃げない唇に吸い付いた。
音を立てて唇を吸い上げれば自然と唇は開いて、広夢は李央を受け入れている。
「後悔はさせないよ」
すっかり上気した広夢に囁き、首筋に唇を押し付けていく。鎖骨を舐めるとまた上へ登っていき、耳穴を執拗に愛撫した。
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