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第217話

「じゃあ、その場で裸になりなさい」 いきなり男はそう命じた。 覚悟を決め、それでも震えてしまう指先で服を脱いでいく。 その様子を一歩離れたところから腕を組んで見ている男の股間がみるみる膨らんでいくのがバスローブ越しにも分かった。 最後の下着を脱ぐと、男が近づいて来て陽向の周りを一周しながら、頭の先から足の爪まで無遠慮に視線を這わせていく。そして満足気に鼻を鳴らした。 「想像以上にいいねえ。小柄で痩せていて、まるで中学生のような体つき。その上、肌が真っ白できめ細やかだ」 と、首から胸にかけて手を滑らせた。 不快感から陽向の全身に鳥肌がたつと、楽しくてたまらないというように目を細め、喉の奥でくくくと嗤うのが聞こえた。 「乳首なんか、桜貝のような色だね」 そう言いながら、ふっと息を吹きかける。嫌悪感から肌が更に粟立つ。 「ここも綺麗だねえ。もしかして、使ったことない?」 そう言うと、いきなり陽向のものを親指と人差し指で摘まんで持ち上げた。 恥ずかしさより恐怖が勝って、縮こまったそれを「おやおや」と言いながら弄び、尋ねた。 「女の子に入れたことはあるかい?フェラしてもらったことは?」 答えずにいると、ギュッと握りこまれ「答えなさい」と冷たい声が放たれる。 慌てて首を横に振ると、今度は相好を崩して 「では、私が後で存分に可愛がってあげようね」 と撫で上げた。 その後、風呂に連れていかれ全身を検査するように時間を掛けて洗われる。 「男は女と違って準備がいるんだ」と講釈をたれられながら秘所を弄られ、ベッドへ移動する頃にはもうぐったりしてしまった。 だが、大変なのはここからだった。 わざとやっているのだろう、執拗にねちょりねちょりと陽向の全身を舐めまわす。 腹の出た禿げ頭の中年男の舌が這いずり回っているという気色悪さが、陽向の顔を引き攣らせる。それを見て男は明らかに楽しんでいた。 怯えた顔を見るのが好きだと言っていた客に、そんな顔を見せるものかと心の中で「変態め、変態め!」と悪態をついて自分を保とうと試みたが、余裕など無い。 「さあ、君の可愛いここも舐めてあげようねえ。君の大事なところを初めて舐めるのが可愛い女の子でなくて残念だったねえ。くっくっく、よく見ておきなさい。こんなおじさんにフェラされて嫌だと思っても、きっと射精してしまうよ」 だが、陽向のそこはなかなか反応しなかった。それよりも気持ち悪さが勝って徐々に吐き気がしてくる。

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