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第218話
「中から刺激を与えて勃たせることも出来るんだけど、君はこっちが先だ」
少し苛立った様子の客は、ヘッドボードに背中をもたれかけて座ると、がばと両膝を開いた。
「さあ、ここへ来て私のものを舐めなさい」
反射的にイヤイヤというように首を振り後じさる陽向の反応に気をよくしたのか、男は笑みを浮かべる。
「来なさい。これが君の仕事だろう?これからは嫌というほど男たちのこれを咥えなくてはならないんだよ?さあ、来るんだ」
観念した陽向が近づいていくと、がっと髪を掴まれ男のものまで引き寄せられる。
「ご奉仕させていただきますと言わせたいところだが、君は口がきけないからねえ。代わりに存分に私のものを咥えている顔を見てあげよう。なんならそのきれいな顔にかけてあげようか」
それから、男は舌を出してどこをどう言う風に舐めろだの指示を出しながら、言葉で陽向をいたぶっていく。
やがて口をこじ開けられ、頭を押さえつけられて男のものを咥えさせられた。
キモチワルイ・・・キモチワルイ・・・
男がまた、舌を使えだの唇がどうだの色々言っているが、もういっぱいいっぱいだった。
何度かえずきそうになり、生理的に涙が滲んできた陽向に、男は「ちゃんとやらなきゃ駄目じゃないか。仕方がないねえ」と陽向の頭を掴んで強制的に上下させる。
喉の奥まで突き入れられて、とうとう我慢できず嘔吐してしまった。
男はさして驚きもせず、
「おやおや、涙と鼻水と涎の上に胃液まで。酷い顔だねえ」
と、くつくつ笑う。
店の者が、今日は昼飯を抜けと言った訳が分かった。
それから散々体を弄ばれた。
後孔にねじ込まれたときにも、内臓が押し上げられる感覚にまた吐いた。
しかし、男にはそれも想定内だったらしく、「防水シーツを敷いておいたから大丈夫だ」と
それすらも興奮の材料になるらしかった。
涙から胃液から精液までありとあらゆるものを搾り取られぐったりした陽向に、男は自分はシャワーを浴びてくるから、その間にベッドの上の汚れた防水シーツを纏めて、ゴミ袋に入れておけといって、ゆうゆうと浴室へ歩いて行った。
その後、這うようにバスルームまで行きシャワーを浴び、服を着ていると
「君の泣き顔にはそそられたよ。これは、特別手当だ。店には黙っていなさい」
と、男がズボンのポケットに何かをねじ込んだ。
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