瞳を覗き込み、頬を撫でながら尋ねる。 「ねえ、陽向の恋人は誰？」 「・・・せいじさん」 意識が完全に過去に戻ってしまっているわけではなさそうだ。 「じゃあ、今キスしているのは、誰？」 そういって陽向の頬にキスをする。 「せいじさん」 「唇にもキスしていい？」 頷く陽向に出来る限り甘く優しいキスをする。陽向がとろんと惚けてきたところで、今度は体に触れていいか、お伺いをたてた。 ぼんやり頷く陽向の体を耳元から下へ向かって時間を掛けて撫でていく。 そして、完全に縮こまってしまったものをそっと手で包んだ。 陽向の体に緊張が走る。だがそれは、そこが敏感な証拠だ。 「陽向の大切なところに触れているのは、誰？」 「・・・せいじさん」 「俺が怖い？」 陽向は首を横に振る。 「こわくない。大好き」 ああ、なんて可愛いことをいうのだ。 「じゃあ、俺がここを触っても怖くないね？俺は可愛い恋人を気持ちよくしてあげたいの。陽向が俺の手で感じてくれたら嬉しいんだ。目をつぶらないで、俺を見てて」 そう言ってから、双袋をやんわりと手で包む。さわさわと指で軽く揉むようにすると陽向の口から「ふぁ・・」という呻きが漏れた。 「ここもちゃんと感じるんだね。よかったね。陽向が気持ちいいと俺も嬉しい」 そう言葉にした途端、陽向のものが少しムクッと大きくなった。大丈夫だ、反応している。 手を滑らせ、陽向の中心をそっと握りこむと、さらにそれは手の中で育っていく。 「ほら、陽向わかる？ちゃんと反応してるよ。自分でも触ってごらん？」 そろそろと腕を上げ、恐る恐ると言った感じで自分の分身を握った陽向は「ほんとうだ・・・」と呆然としている。 「続きは俺にやらせて。これは恋人の役目で、喜びだよ。陽向はただ快感を追ってればいいんだ」 ゆるゆると立ち上がったものを指でつつーっと撫で上げる。てっぺんのつるつるしたところを鈴口の周りに円を描くようになぞる。そこから裏筋を通って根元に戻る。 ぴくぴくと動いたそれをもう一度手でそっと握った。そうして、親指の腹で裏筋の敏感なところを円を描くように撫でる。 「はぁ・・・ん・・・」 陽向の微かだが甘い呻きに誘われて、キスをする。