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第1章第78話

「僕がかけるから大丈夫だよ」 僕はそう言って颯真に 電話すると直ぐに繋がった。 「もしもし?颯真?邪魔しないでよ……。 ちょっとやり過ぎだよ」 大和は僕を抱えスマホに耳を傾けた。 「仕事の話だ!何度かけても出ないし…… イチャついてたのか?」 「颯真には関係ないでしょ」 大和はそうだそうだと頷いてる。 「たく、暁は冷たいな…… とりあえず九条に伝えて 宣材(せんざい)写真だけ撮るから 都合の良い日にち連絡しろって」 「あ、そっか……分かった伝えておく」 「暁、セックスしたの?」 大和は聞こえたのか、 げっと思わず漏らす。 「したよ恋人だもん、 颯真の許可は要らないでしょ」 「…………そうか」 大和は僕の言葉に口をぱくぱくさせてる。 なんか颯真の声が気持ち沈んだような 気がしたのは気のせいだろうか? 「颯真?」 「何でもない……邪魔したな」 そう言って一方的に切られてしまった。 颯真だって恋人いる癖に…………。 ちょっと冷たくし過ぎたかな?

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