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第1章第79話

電話を切って大和を見ると 「なんか言ってたけど」 「とりあえず夕飯作りながら話す」 「え?あ……もう6時過ぎてんのか」 2回戦もエッチしてたから時間は あっという間。買い物の時に 大和はハンバーグが食べたいなんて 子供っぽいとこをチラリ垣間見せて 僕は可愛いなんて思ったんだよね。 予定では2人で作るはずだったけど 約束したからね。 僕はシャツ1枚でキッチンに立つと 手際よく用意を始めた。 「大和、宣材写真て分かる?」 「せ、ん?」 「宣材写真、主にクライアント 向けの写真でお仕事貰うのに 必要な写真だよ? プロフィール写真にもなるんだ」 「へーそうなんだ」 飾る野菜から用意しつつ口を動かす。 「それをね先に撮るんだって、 だから後で颯真に都合の 良い日連絡入れてあげて」 颯真の名前に大和はちょっと ムッとした表情を見せた。 まあ大和には何故か意地悪だから 分からなくはないけど。 そう思いながら僕は手際よく 夕飯を仕上げていく。

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