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第1章第98話
結局逢坂とは楽屋で別れた。
なんでもまだ事務所に
戻って仕事があるとか?
暁が家に来る?なんて可愛い事言うから
疲れてるとは分かっていても
行く!と答え広瀬さんに送ってもらう。
その車中で俺はどーしても
気になったから訊いてみた。
「あ、あの……広瀬さん」
運転している広瀬さんは
ミラー越しにこちらを見て
「なに?どうしたの?」
俺は水をごくと飲み
「あの……不躾な質問なんですが」
暁も何なに?なんてこちらを向いた。
「恋人が……その、
誕生日に他の誰かと逢うのって
平気なんですか?」
俺の唐突な質問に暁も広瀬さんも
一瞬ビックリして固まった。
あれ?まずかったかな────。
俺は緊張で水をがぶ飲みすると
広瀬さんが笑いだしこう言った。
「大和君なんか勘違いしてる?」
勘違い?どう言う意味だ?
俺は水を飲みながら耳を傾ける。
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