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SS2
こいつ本気だ。
「落ち着けよ、ここはオフィスだ」
だけどそんな言葉が
伝わる相手じゃない事は
俺が一番分かっている。
顎を掴まれ重なる唇はいつぶりか……。
「んっん……んっん」
無駄だと分かっても
抵抗しないなんて事は
俺には無理だ。だけど────────、
颯真の舌はヌルッと侵入し
舌を絡めながらちゅるっと吸われる。
「んっん……んっ……めんっ」
歯列をなぞり上顎を舌先で刺激されると
久しぶりの甘い感覚にゾクリとする。
重なったままで
颯真はクスリと笑うと、
下腹部に手を伸ばし
反応してしまっている
俺自身にズボンの
上から指を這わせた。
「ま……やめろ!」
強引に唇を離すと俺は睨みつける。
「冷たいね……でも────、
そんな状態で放置するつもりか?」
俺の顔はカーッと熱を帯立ち上がるが
同時に颯真が俺の身体を机の上に乗せ
強引にズボンを下ろされた。
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