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本編第1章第103話

大和side どう見ても高級マンション。 エレベーターに乗って 7階まで上がると 一室の前で暁が鍵を出した。 表札にも早乙女と書いてある。 どうぞ、なんて言われて玄関に入ると 暁は鍵を掛け施錠まですると 暁はいきなり俺の 腕を引っ張り俺の唇を奪った。 「…………んっん!」 ただ触れるだけじゃない。 暁の舌が口内に侵入し俺を翻弄する。 「んっん……ま…………って」 暁は上目遣いしながら絡めた舌を離し 重なっていた唇は僅かに糸を引いた。 「暁、暁は……疲れてるんだろ? ひ、広瀬さんも休めって言ってたし、 俺────汗かいてるし」 焦ってる俺に暁は切ない表情を見せると 俺の首に腕を回し抱きついた。 「嫌、大和に触れたい…… いっぱい触って欲しい」 「で、でも」 躊躇う俺を他所に 暁は身体を密着させ 再び深く唇を重ねる。 思わず逃げる俺の舌を 捉え絡めながら上顎を舌で刺激……。 いつ覚えた? そう思えるほど濃厚で眩暈がする。 角度を変えながら何度も離れては重なり 躊躇う俺はいつしか暁のペースに流され 自ら舌を絡め取り水音ともに離した。 「あ……き…………ベッドどこ?」 既に互いの下半身は熱を帯 ズボンを押し上げている。 暁は指を指すと 俺は堪らず暁をお姫様抱っこし 部屋に上がり込んだ。

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