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第1章第113話
暁side
司にそろそろ仕事と
促され僕は少し考え
「後から行くから先行ってて」
司は察したのか、
分かったと返事をして
颯真を連れその場を離れた。
僕は大和の袖を軽く摘むと
大和はこちらを向いた。
「暁……やっぱり変だよ?
どうした?なんかあったの?」
僕は少し寂しげに口を開く。
「あ、あのね……実は……」
はっきりしない僕を大和は
心配そうに見つめてる。
「実は……当分忙しくて……
クリスマスまで会えそうにないの」
僕の言葉に大和はえっ!となる。
予想通りの反応。
「ごめんね……どうしても
時間作れなくて……。でも、
クリスマスは必ず時間作るから」
ちょっと泣きそうな僕を大和は
軽く溜息を吐き僕の頭を撫でた。
「暁……勿論会えないのは寂しいよ?
でも、俺は暁の身体のが心配だよ」
「大和…………」
「仕事だからしょうがない、
でもね、身体だけは壊さないで?
俺も頑張るから」
大和の気遣いに僕は涙を堪えた。
会えないのは本当に寂しい。
でも────。
「有難う……大和」
僕の言葉に大和は
優しく微笑んでくれた。
やっぱり僕は大和が大好き。
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