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第1章第122話

暁side 僕が気づいた時には病室で 大和も司も心配そうにそこにいた。 仕事に穴を開けるなんて 僕は……最悪だ。 でも大和が…… 久しぶりに会った大和が 泣いて僕を抱きしめる。 それ以上……仕事の話は 出来ない……そう思った。 恋人に心配掛けて 仕事も駄目にして……、 最悪なクリスマス。 身体は鉛のように重くて 気持ち悪さが胃を 押し上げる感覚が消えない。 楽しいはずだった 聖夜が僕には最悪の日になった。 先生に診てもらい 安静に出来るならとの 約束の元僕は司の車で 久しぶりに帰宅した。 その間、大和は僕の 手を握り離そうとしなかった。 僕は有無言わさずベッドに寝かされ 司は心配しつつ 仕事があると大和に僕を頼んで 帰って行った。 分かってる。 仕事に穴を開けると 言う事は全ての関係者に頭を下げ お金も掛かる大変な事。 司が一生懸命取って来た 仕事を僕は駄目にした。 沢山の人に迷惑をかけた。 僕は……僕は……。 けれど……それ以上頭は回らず 僕は意識を手放した。

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