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第1章第125話

大和side 暁は本当に疲れていたのか 3日間ほぼ寝て過ごし やっと起きてられるようになったのは 倒れてから4日目だった。 クリスマスらしい事は結局出来ず もう年越しが近づく中 俺は渡せなかったプレゼントを 渡そうとソファで寛ぐ暁の隣に陣取た。 「あの……暁?」 「なーに?」 辛そうな顔は何処へやら。 いつもの美人な可愛い暁の表情。 「渡したいもんがあるんだけど……」 暁は読んでいた 雑誌を閉じこちらを向く。 なんでも他のモデルの記事は チェックが欠かせないとの事。 本当に真面目なんだから。 俺は咳払いをしてプレゼントを渡す。 「な……にこれ……」 暁はビックリしたように 大きな目を見開いた。 「く、クリスマスプレゼント…… 遅れちゃったけど開けてみて?」 暁は戸惑いを見せながらも 綺麗にラッピングを解き 箱を開けた瞬間ブワッと涙を零した。 「ちょ、暁?気に入らなかった?」 暁はボロボロ泣きながら 首を必死に振る。 「そんな事ない凄く綺麗…… めちゃくちゃ嬉しい」 じゃあなんで泣いてるの?

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