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第1章第135話

2人ともパンツのみの姿。 なんだか余計エッチに 見えるのは俺だけだろうか? 「暁、服持って来ようか?」 既にベッドに転がる暁は 首を横に振りながら 両手を伸ばしてこう言った。 「ぎゅーして」 あーもうこの甘え方、 卑怯だと思いつつ、 ベッドに横たわり 華奢な身体を抱きしめた。 「気持ちいい大和」 それはこっちの台詞。 暁は確かに華奢なんだけど 何故かゴツゴツしすぎず 程よいフィット感。 腰なんて掴めそうなのに。 「ねぇ暁?さっきの台詞本当?」 ちょっと眠そうな顔で 俺の腕の中、顔を擦り寄せてる。 「本当だよ?大和が1番大切……。 他にはなんにもいらない」 あ──暁の殺し文句に またその唇を奪いたくなるけど我慢。 「無理させてごめんね……」 「無理……なんか……してない、 僕も大和に……触って欲しかった」 うとうとしながらそんな台詞。 本当に暁は可愛い。 「今はもう少しおやすみ……」 俺は瞼にキスを落とすと、 暁は目を閉じそのまま眠りについた。 寝顔を見ると、 この数日感じてた何かが分かった。 「大人びたんだ……」 少し見ない間に綺麗な顔立ちは、 確かに大人の色香漂う 顔つきへと変貌しつつある。 こんな美人で性格も文句なし! エッチで人気モデル。 俺には勿体ないような理想の恋人。 だから泣かせたくないんだ。 悲しい顔は似合わないから。 俺は暁の温もりを抱きしめたまま 眠りにつこうと目を閉じた瞬間 スマホが鳴った。

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