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第2章第17話

俺はアワアワしながら 引き離そうとするけど、 更にぎゅっと抱きついてくる。 「あ、暁………」 ようやく緩められた腕が 首からスルリと抜けて 綺麗な顔が至近距離に 迫った来てかと思うと、 唇をすかさず奪われた。 「ンッ…………ん」 抵抗する暇もなく 重なる唇は深くなり、 暁の舌が絡みついてくる。 「んっ……ふっん」 積極的なキスの隙間から 暁の甘い声が漏れ、 戸惑っていた自分は どこかへ吹っ飛び、 暁の身体を抱き込むと 絡みついた舌を吸いながら おもむろに伸びた手が スカートを捲り暁の太股に触れる。 「ンッ……んぅん」 思った以上の反応。 合わさった唇から どちらともつかない 唾液と共に鼻にかかった 甘い声と全身がビクンと震え、 堪らず俺は暁を扉まで追いやり ここが楽屋だって事を忘れ 夢中でキスをした。 暁もまたそんな俺を 誘うように受け入れた。 誰かが来るかもしれない。 頭の片隅で思いながらも そのスリル感さえ俺達を熱くさせる。 重なる水音と息遣いが 楽屋に響くと我慢の限界を告げた。 「はぁ…………暁」 「はぁ……はぁ……大和っ」 離したのは数秒で 俺達は再び互いを貪り始めた。

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