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第2章第19話
暁side
ガタン────────
僕がドアに寄りかかった音
が楽屋に響き僕の鼻に
かかった声が耳をつく。
「はぁ……っ……んぅん」
久しぶりの感触に身体が
ゾクゾクして、
思わず出てしまいそうな
声を慌てて塞ぐ僕は
大和がくれる快楽に身を委ねた。
スカートを捲りつつ
大和は味わうように
鈴口から舌を見せ、
徐々に口内へと含み
ジュルジュルと行き来した。
「んっ……っんぅ……ふっん」
声が僅かに漏れると
大和はわざと水音立てて
吸うもんだから、
誰が来るかわからない
ドキドキ感と快楽で
僕はブルッと身を震わし
倒れそうな身体を必死に耐えた。
「きもひ?」
それ駄目!内心大慌て。
だって咥えながら喋られると
その不規則な動きまで
気持ちいい。
そんな風に思ってるのに
首を横に振る僕は
脚をガクガクさせ
大和の髪を掻き乱す。
「んぅふっん……っ……もっと」
心と体があべこべな自分から
大和の問にお強請りすると、
やらしくも腰を揺し始める始末。
大和はそんな僕を見てニヤニヤ
しながら根元まで飲み込む。
「あっ……んぅ……っんぅ」
ねっとりした舌の感触に
僕は天井を仰いだ。
まるで僕の反応を
愉しむように大和は口角をあげると
強弱をつけ根元から
鈴口まで吸い尽くす。
「あっ……っ……ァっ……んぅ」
「がま……しな……で」
大和がそう言って
ジュルリとキツく
吸いあげれば久しぶりの行為に
呆気なく限界を告げる。
「んっ……っんん」
突っぱねた手は意味もなく
ドクンと口内に白濁を吐き出す。
大和はペニスを口から出すと
白濁液のみ口に残して
顔を上げると喉を鳴らした。
「はぁ……はぁ……」
「ご馳走様」
大和が口を拭いにっこり
微笑むと同時に僕は
ズルズルとその場に
ベタりと座り込んだ。
「大丈夫か?」
僕は乱れる呼吸と共に
今更ながら頬を赤らめて
視線を外す。
そんなのお構い無しな
大和に軽々と抱き抱えられて
ソファへと運ばれると
優しい大和は衣装を整えてくれた。
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