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先輩の同人誌 2★

ベッドに横になった先輩に覆いかぶさって軽くキスしてから、僕は先輩の首筋に顔を埋めた。 首筋から肩にかけて唇で触れつつ、先輩のお腹の辺りを触ってみる。 ずっと文化部だった僕とは違い、水泳をやっていた先輩はお腹にもきれいに筋肉がついている。 前から密かに触ってみたいと思っていた僕は、マンガにも一コマだけお腹を触っているコマを入れていたので、無事にその硬さを味わうことができた。 わー、なんていうか、いつまでも触っていたい手触り……。 思わず変態っぽい感想を持ってしまったが、本当にいつまでも触っていたら先輩に怪しまれそうなので、僕は次のコマの再現に移ることにする。 次のコマは先輩が乳首をいじられるシーンだ。 僕は先輩の左の乳首を指でつまみ、右の乳首に舌を伸ばした。 乳首が性感帯であることは、いつも先輩に乳首をいじられて感じまくっている僕にはよくわかっている。 僕はいつも先輩がしてくれるのと同じように、僕よりもちょっと小さい先輩の乳首を刺激し始めた。 乳首に刺激を与えるたびに先輩の体はびくっとなっているので、ちゃんと感じてくれているらしい。 視線を上げて先輩の顔をうかがうと、先輩は僕がマンガに描いたよりも数倍色っぽい、快感をこらえるかのような表情をして……あれ? 「もしかして、くすぐったいですか?」 僕がそう言うのと同時に、先輩はいきなり大声で笑い出した。 「わ、悪い!」 謝りながらも、先輩の笑いは止まらない。 どうやら先輩がこらえていたのは、快感ではなくてくすぐったさだったらしい。 「乳首、感じなかったですか」 「ああ、くすぐったくてだめだわ」 先輩はまだ笑いが治まらないらしく、ひーひー言いながら答えている。 えー、僕はあんなに感じるのに何で……。 何だか納得がいかないと思ったが、感じないものは仕方がない。 「えーっと、じゃあもう、次行きますね」 「ああ、そうしてくれ」 気持ちを切り替えて再現を続けることにして、僕はようやく笑いが治まった先輩のパンツを脱がせにかかった。 マンガではここですでに先輩のナニはパンツでテントを作っていることになっていたのだが、笑い転げた後なので完全に萎えてしまっている。 それでも再現を続けていれば何とかなるだろうと思い、僕は先輩に協力してもらいつつパンツを脱がせた。 ズボンのポケットから自分で用意してきたローションを出して両手になじませ、先輩のモノをそっと握る。 このシーンは手コキにするかフェラチオにするか迷ったが、前回先輩は僕に口でさせるのを悪いと思ってくれているようだったので、無難に手ですることにした。 その代わりといってはなんだが、先輩のお気に入りのオナニー方法にならって、ローションを使ってするようにしてみた。 幸い今度はちゃんと感じてもらえたようで、先輩のモノはだんだん大きくなってくる。 やがて先輩のモノが準備万端整ったところで、僕はいったんティッシュで手をぬぐって、大急ぎで自分の着ているものを全部脱いだ。 それから先輩の視線から隠れるようにして、自分の後ろの穴にローションを入れる。 そうして僕は中に入れたものがこぼれないようにそおっとベッドに上がって、先輩の上に馬乗りになった。 「高橋、もっとちゃんと解さないと」 そのまま先輩のモノを自分の中に導き入れようとした僕を、先輩はマンガの通り制止しようとする。 「大丈夫です。  その、ちゃんと準備してきたんで」 マンガ通りの赤い顔、になっているかどうかまではわからないが、ともかくセリフの方はマンガの通りに言うと、先輩もマンガの通りゴクリとつばを飲み込む。 「え、おい待て、高橋、ゴム!」 そのままマンガ通りに再び先輩のモノを飲み込もうとした僕に、先輩は今度はマンガにはない制止を入れる。 「……あの、それも大丈夫です。  ネットで調べて、ちゃんときれいにしてきたんで、もし先輩が嫌じゃなかったらこのまま……」 そう、僕は今回先輩のうちに来る前に、すぐに入れられるようにというだけではなく、ゴムなしでしても大丈夫なように準備をしてきてたのだ。 生でしたのはゴムがなかった最初の一回だけで、そのあとは毎回、先輩はゴムをつけてくれていた。 調べてみると生でするのはやはり衛生的に問題があるため、やるなら中をかなり大変な方法できれいにしなければならず、しかも中に出された後も何かと大変なことになるらしい。 それでもする方はゴムなしの方が格段に気持ちいいというのを見て、僕は先輩にその気持ちよさを味わって欲しいと、決死の思いで準備をしてきたのだった。 「高橋、お前……」 先輩が驚いたように僕を見つめる。 それでも僕が自分の覚悟を伝えるように視線をそらさずにいると、やがて先輩は大きくうなずいた。 「続けようか」 「……はい!」 先輩の言葉に返事をして、僕は騎乗位で先輩のモノを自分の中へと導いていった。 自分でほぐしてからここに来るまでにちょっと時間が空いてしまったせいか、先輩の大きなモノを飲み込むのは結構大変で、ようやく全部を自分の中に収めきった後、僕は先輩の上で安堵のため息をついてしまう。 それでもこれで終わりではない。 僕は先輩の上で腰を前後に揺らすようにして動き出す。 ネットで色々とコツを調べてきたので、おそらく前よりは先輩のことを気持ちよく出来ているはずだ。 自分が描いたマンガの再現ということで気持ちの上でもちょっとは余裕が出てきて、僕は先輩が感じるやり方を知ろうと先輩の表情を観察する。 先輩の方はむしろ、いつもより余裕がないようだ。 普段は僕があまり先輩を見ている余裕がないということもあるが、それでもこんなにも快感が表情に表れているのは珍しいと思う。 僕に攻められて感じているのに、それでも先輩の表情は男らしい色気にあふれていて、僕はつい見とれてしまいそうになる。 「高橋」 先輩が息がたっぷり混じった色っぽい声で僕を呼んだ。 「再現、終わりにしてもいいか」 「えっ?」 うそ、先輩感じてくれてると思ったのに、もしかしてダメだった? 僕が不安に思ったのは、ほんの一瞬だった。 先輩は上半身を起こすと、あっという間に体勢を入れ替えて、僕を組み敷いてしまった。 「悪い。  せっかくだけど、ちょっと我慢できそうにないわ。  だから、再現はここまでにして、ここからは好きにやらせてもらう」 そう言った先輩は、情欲に満ちた表情をしていて、今にも僕のことを食らいつくしそうだった。 「えっ、あっ……」 今度は僕の方が余裕をなくす番だった。 いや、先輩の方も僕とは別の意味で余裕がないのだろう。 先輩は今までにないくらいに、激しく僕を責め立ててくる。 「あっ…やっ……、い、イク…!」 「……ん」 僕の宣言に短くうなずいて、先輩は僕のモノを一気に擦り上げてくれた。 そうして僕がイクのと同時に、僕の中から先輩のモノが抜け出て、僕の腹の上に白いものがぶちまけられた。 あっ、中に出してって言うの忘れてた……。 一応マンガの方にはそのセリフを入れておいたのだが、先輩がいきなり再現をやめて積極的になってきたせいですっかり忘れていた。 けれどもそんなことはもうどうでもよくなるくらい、先輩は満足そうな顔をしてくれている。 そんな先輩の様子に勇気をもらったこともあって、僕は今日の一番の目的を果たそうと、先輩の前で正座した。 「先輩!  あの僕、先輩のことが……」 「待て、高橋!  先に言わせろ!」 僕の言葉をさえぎると、先輩は僕と同じようにベッドの上で正座した。 「高橋、俺はお前のことが好きだ。  今みたいな再現だけの関係じゃなくて、ちゃんと恋人として付き合って欲しい」 先輩の方からの思わぬ告白に感動して、僕は泣きそうになる。 「僕もです。  僕もずっと先輩のことが好き……ハックション!」 肝心のところでくしゃみが出てしまい、感動のシーンは台無しになってしまった。 「おっと。  とにかく先に布団着るか」 冷静になってみれば、僕たちは2人とも全裸の上に、お互いが出したものでベトベトに汚れたままだ。 僕たちは大急ぎで後始末をすませ、裸のままで布団に入った。 先輩に腕枕されて間近で向かいあうのはちょっと照れ臭かったけど、僕はすごく幸せな気持ちになっていた。 「俺のことずっと好きだったって、いつからだ?」 「うーんと、多分初めて会った時からだと思うですけど、ちゃんと自覚したのは夏前くらいからです」 「うわ、じゃあ再現始めた時にはもう好きだったのか。  じゃあやっぱ前回のあれ、フラグだったんじゃないか。  うーわー、俺なんでわざわざフラグへし折ってんだよ」 「まあ、フラグってことなら、前回だけじゃなくて最初からずっと立ってたわけですけどね。  先輩の方は、いつ頃から僕のこと好きになってくれたんですか?」 「ああ、俺もお前とほとんど同じだな。  初めて会った時からかわいいと思ってたけど、男同士だし、まさか恋愛感情だと思わなくてさ。  けどまあ、あんなマンガ描いてオカズに使っちゃったら認めるしかないよな」 「えっ、じゃあ先輩も再現始めた時には好きでいてくれたんですか?  とてもそんなふうには見えなかった……あっ、すいません」 明らかに失礼なことを言っていることに気付いて謝ると、先輩は困ったように頭をかいた。 「まあ、お前が誤解するのも無理ないよ。  まさか両思いだなんて思わないから、俺、完全に自分の欲望を優先してたからなぁ。  けど一応お前に嫌われたくはなかったから、お前が嫌がったらすぐ止めようとは思ってたんだぞ?  それなのにお前は何やっても嫌がらないし、どんどんエロくなるし、本当にどうしようかと思ったわ」 「あー……それは何ていうかすみません……」 何と言っていいやらわからず、とりあえず謝ると、先輩は僕の頭を愛おしそうに撫でてくれた。 「まあ今までのことはどうでもいいか。  これからはちゃんと恋人同士になるんだからな」 「はい」 先輩の言葉に僕が満面の笑みでうなずくと、先輩も微笑んで僕にキスしてくれた。 キスは一度だけではおさまらず、何度も繰り返すうちにどんどん深くなる。 そのうちに二人とも、もうキスだけじゃ我慢できないような状態になってしまった。 「もう一回、してもいいか?」 「……はい。  初めてですね、再現じゃないエッチするの……」 最初の時から何回もこれが再現でなければと思っていた僕は、感慨深くてついそう言ってしまったのだが、「そうだな」とうなずいた先輩の方もどうやら僕と同じ気持ちだったようだった。 「まあ、今回に限って言えば普通にやるのも再現やるのもそんなに変わらないかもな。  何せ俺が今回描いてたのは『いちゃラブ編』だったからな」 そう言うと先輩は、再び僕を抱き寄せて唇を重ねてきた。 そうして僕たちは、2人して、普通のセックスなのか再現なのかわからない快楽に溺れていったのだった。

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