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第3話

風呂へ行き海影に中に出されたものを掻き出し てもらう 「はぁ……ん……」 後処理を終え海影の指が後孔から引き抜かれてもまだ彼の指の感触が残る 「傷等は無いようですね」 「はい…… ただあのお方、下手なんですよ 坊主の癖にがめついですし そのせいで無駄に疲れました」 「コラコラ、そんな事を言うものではありませんよ」 「だってあれで寺の住職だなんて世も末です」 今日の最後の客は寺の住職 女性との関係を禁じられているため陰間茶屋へやって来る僧侶は多い その中でも先ほどの客は特に雪路はお気に召さないようだ 「仕事なのですから仕方ないでしょう あまりそう言う態度を出すものではありません」 「分かってますよ、 仕事はちゃんとしてます けど、少しくらい愚痴を零したっていいでしょう?でないと心が壊れてしまいます」 「仕方ないですね、そのような愚痴を言うのは私だけにして下さい」 そう苦笑しそっと白の頭に手をやる海影に雪路は赤面する 優しく大きな掌 ああ、彼が好きだ……… 元々陰間だった彼、十代半ばが全盛期の陰間は 体型が変わった二十歳前後で男性相手から女性相手に変わる 海影も少年とは言えない体型になった十八歳頃には女性の客も取っていた と言っても容姿がいい彼だから男の客もまだまだいた その時雪路はまだ幼く、下働きとして働いていたが 雪路の水揚げの準備をしなければという頃に 海影は彼の金剛になると名乗りを上げた

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