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第10話

「雪路、少し話しがあります」 「はい……?」 神妙な面持ちで雪路を見つめる海影は 信じられない言葉を口にした 「貴方の金剛を降りようと思っております」 「………え?そん……な…… 何故ですか!? 私が好きだと言って困らせてしまったのなら 撤回いたします ですからっ、どうか、離れないでっ」 大好きな海影が自分の元から離れてしまう こんなことになるくらいなら言わなければ良かったと昨夜告白してしまったことを悔いた 海影が傍にいてくれるのならこの想いは閉じ込めておくからと懇願するも海影は首を縦には振らない 「私はあくまでも金剛、貴方と思い人となるわけには参りません 貴方もこんな私と一緒に居るのはつらいでしょう」 「私…は………」 「取り敢えず先ずは包帯を替えましょう」 そう言って海影は雪路の包帯を替え 楼主と話しをしなければとすぐに行ってしまった その間海影は一度も雪路の目を見ることはなかった 雪路はと言うと放心状態 そしてその場で泣き崩れる…………

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