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july.5.2015 お久ぶりです、ハルです

「なあ、今日飲みにいかね?」 「いきません」 「なんで?」 「僕そんな暇ないんですよ。ノンケは嫌いです、女子と同等に苦手です。何回言えば理解できますか?それとも無理ですか?バカは最悪です」  今は休憩中だ。土曜日のランチ営業が終わってから17:30営業開始までの間の中休み。僕の大好き中休み。(その素敵タイムにバカがしつこくて、むかつく)  このバイトのおかげで、食生活は格段に改善された。コンビニまみれだった日には戻りたくない!と日々感謝しております。  今日は焼き蕎麦だった。ふふん、ソースだったりあんかけだったりする、あれではないのですよ。日本蕎麦なんですよ!  蕎麦とキャベツとたっぷりの玉ねぎと豚肉が炒めてあるのです。もみじおろしが入った冷たいダシにつけていただくつけ麺方式。蕎麦でもない、焼きそばでもなく、つけ麺でもない、焼き蕎麦。  家で作れたら最高です。勢いよくミネさんにレシピを聞きました。聞きましたが…… 『乾麺を茹でる。ゆであがってビニールに入って売ってるのはダメな、まずいから』  まず、蕎麦を茹でなければなりません。茹で上げて冷水でしめて水きってから炒める(ここで軽く心が萎えました)  次の難関は「もみじおろし」 『大根おろしに一味をバババっていれる簡単もみじおろし。本格的なのがよければ教えるけど?』  ちなみに本格的なのは、大根に菜箸で穴をあけて、種をぬいた唐辛子を埋め込んで、それをおろすらしい。そんなのできるか!そもそも大学生の冷蔵庫に大根は常備されていない(遠くをみてしまいました)  さらに「ダシ」 『7:1』だよ?とアッサリ言われました。 なないちとは割合のことなんですって。ダシ7:薄口1:みりん1→「7:1」  『ダシは一番だしな、昆布とかつお。薄口?あ~知らんか、薄口醤油、色が薄いけど塩味は強い』  昆布にかつお節、薄口なんかもってのほか。みりん?男子学生の台所にあるはずもない(完全に心が折れました)  ということで、断念です。でも聞いてよかった。「賄い、まっかな~~い」と喜んで食べていた一皿には沢山の手間がかかっている。お金を払ってくれるお客さんでもないのにね。毎回ありがたく頂いています。  ここでバイトするようになって、食べることの大切さを実感。そして当たり前にでてきた料理に沢山の手がかかっていることを知ることができて勉強になっています。  本気でここに就職したい気持ちもありますが、ニヘラオーナーの「ハル補完計画」がどの程度進んでいるのか定かじゃない。  就職活動にも身がはいらず、親は3日とあけず「どーなんだ、どーなんだ」ってうるさく電話してくるし。7月になっちゃったし、本気で焦るべきだけど本気で逃げています、就活から。  理さんのご指導はタメになるし、こんなおいしい賄いもある、接客たのしい!だから積極的にシフトを組んで「SABURO」に来てしまう僕。 「ハル?そんで今日さぁ、上がったら飲みにいかね?クーポンあるし」  ミネさんなら何も感じないのに、こいつにハルとか言われるとイラっとする。クーポン?そういうことペラっというあたりが小物っぽい。最近大学の友達が妙に子供っぽく感じちゃって、けっこうイライラするんだよね。  見た目カワイコちゃんの実態は、腹グロ大魔神だということを教えてあげたほうがいいかな。舐めてかかると痛い目に合うってことを理解するべきだよね。  罵詈雑言を吐きだそうとしたら呼ばれました。 「ハル~悪いけど、ちょいこれコピってきてくれないかな?メニュー変更した分」  ミネさんの指令に飛びついたのは言うまでもありません。  理さん含め、この面々に囲まれていれば、男を見る目だって贅沢になるっていうものです!うるさい木之下には、きっぱり諦めてもらわないと。そんなことより、ちゃんと仕事してくれなくちゃ困る。僕の責任で根性を叩き直してやります。  もう少し大人男子を目指して頑張ってから、僕を口説けって言ってやります!

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