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つづき

「この工程が面倒くさい、という人の為に別の作り方を今日はしてみますね。かぼちゃのグラタンにします。カロテンは体内でビタミンAに変換されます、風邪の予防や粘膜に働く大事な栄養素なので是非食べてください。かぼちゃ、にんじん、ピーマン、意外とシソも多かったりします。そしてこの栄養素は油と摂らないと吸収されにくい。人参に塩かけて食べるよりドレッシングのほうがいい。油はダイエットの強敵だけど、質のいいものを少量、効果的に摂取することも大事です。 グラタンの具材はかぼちゃとベーコン、玉ねぎにします。そして牛乳のかわりに使うのがこれ」  じゃ~ん。スキムミルクです。 「スキムミルクは脱脂粉乳ですね、カルシウムが含まれているし、粉だから腐る心配がない。これを一袋置いておくと牛乳買いにいかなくてもチョチョット作れちゃう優れもの。 160ccの水に対して大2で簡単に牛乳味になる。時間短縮のために具材はもう炒めてあります。味付けは塩コショウのみ。少しシナモンをふりたいわ~って人は同じテーブルの人と相談してください。 まずは器の容量を計る、器の半分くらいまで水いれて計量カップで容量確認。140cc。ということは、小麦粉14g、バターも14g。スキムミルクは大2のちょっと少な目、水140cc。 ボウルに小麦粉とスキムミルクをいれて、さっきと同じように水を少しずついれてください。全量の水を一気にいれちゃうと、ダマになっちゃうので、泡だて器で撹拌しながらキレイに混ぜま~す。はい、これでソースの準備ができました。  フライパンの中で美味しそうに湯気をあげている具材さんに注目! 「具材はアツアツ、そこに分量のバターを入れます。完全に溶けてまわったら、さっきのソースをどばーっと全部いれちゃいますよ」  ジュワーーう~ん、いい音だね! 「もうあとは、好みの濃度になるまで火を通せは完成です。弱火でやってもいいけど、時間がかかる。もうダマになることはないので木べらをせっせと動かせば中火くらいでもいけます。弱中火くらいでやるのがいいかもですね。 ほらほら、トロっとしてきたでしょ?味見て問題なければ皿に移します。あとはチーズをかけて焼くだけ。なんか質問あります?」  またソワソワな感じになったから、今じゃなくていいか。 「実際作ったほうが早いね。んじゃ皆さんそれぞれやってみてください。各テーブルのグラタン容器はサイズが違うので、隣のテーブルのカンニングしても分量合わないのでご注意で~す。じゃあ、どんどん作っちゃってください」  ふう、デモンストレーション終了。

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