「『11月8日に生まれたあなたは、子どものような無邪気さと活発さを持っている人です。どんなことにも興味を抱き、新しいことにもどんどん挑戦していけるチャレンジ精神旺盛なところがあります。周りが嫌がるようなことでも、率先して取り組んだりリーダーシップを取って進んだりすることができるので、周囲からも一目置かれる存在と言えるでしょう』 当たっているな。占いも馬鹿にできない。でも恋愛観に関しては一言ある」 　ああ～、そうでしょうな。この部分はちょっと俺としても「？」な所もあるし、あ～そういうことで今なのねって思えたりもしたので、衛の言わんとすることはわかるよ。 「『好奇心旺盛なところは、恋愛にも深く関係しています。楽しいことに目がないので、愛する相手がいても浮気心が芽生えてしまうこともあるのです。パートナーのことよりも、その場の楽しさを求めてしまうために、恋愛のトラブルが生じやすいでしょう。心から「幸せにしたい」「傷つけたくない」という存在が現れるまでは、派手な異性関係で相手を困らせてしまいます。それでも、運命の相手と巡り合うことで、今までの様子が嘘かのように変化していく可能性も秘めています』 確かに最長３ケ月の交際期間だった相手を何人もしっている。恋愛のトラブルではないが、勝手にゼクシイで牽制されたりもあった。マズイ料理を食わされたこともあっただろう。 ここでいう運命の相手は俺であると俺が決めた！」 「は？そういうこと個人で決められるの？」 「そうだ、今、決めた。続けるぞ。 『元々、1つのことに打ち込める努力家な気質がある人なので、真面目な考えにシフトチェンジすることでパートナーだけに愛情を注ぐことができます。パートナーを喜ばせようと色々なところに連れて出掛けたり、一緒に新しいことに取り組んだりして絆を深めることができるでしょう』 ここでいうパートナーはもちろん俺だ。だから運命の相手でありパートナー。理が前に言ったじゃないか、「パートナーだって思ってた」 そのままじゃないか、だろ？」 　その「だろ？」のあとにどうしてそういう顔するわけ？男前すぎてしゃぶりつきたくなるじゃないか！ 「『ただ、気を付けないといけないのは、頑固になったり短気を起こしたりしてしまうことです。自分の枠に囚われ過ぎていて、視野が狭い傾向があります。自分の枠にきっちりとはまってくれる人とは良好な関係を築けるのですが、反対の意見を持つ人には反発的な言動をとることがあります。恋愛だけでなく、交友関係やビジネスの面でも敵をつくりやすいので注意が必要です。例え意見が対立したとしても、「こういう考え方もあるんだ」と想い、自ら敵をつくるような真似はしないでおきましょう』 短気と思ったことは無いけど、怒ると怖いからな。俺は怒らせないようにする。敵を作ったら俺が守ってやるから大丈夫。理はやりたいように自分を信じて進んで行くのが一番だ。前を向いている理は格好いいし、男前だ」 　辛抱たまらん状態になった俺は衛の臍のあたりに馬乗りになって、強烈なキスをかましてやった。嬉しいやら恥ずかしいやらスイッチやら、色々なものが身体を駆け巡っていてじっとしていることができなかったから。 　あとで疲労と戦うハメになろうとも、そんなことぐらい押しこめてやる。今大事なのは俺が衛で溢れそうになっていることで、それを伝えたいって思っていること。 　だらだら言葉を重ねる以外の方法が俺達にはある。背中にまわった衛の確かな腕の強さは深い安堵を俺にくれたから、キスで俺の気持ちを返す。互いの距離がぐっと縮まり重なる体温が二人を温めてくれる。 　俺達早起きの習慣があってよかったな。ほんと、早起きは三文の徳とはよく言ったものだ、だろ？衛。