全てを晒すような格好に酷く羞恥を感じるが、それ以上に涼正は興奮してしまっていた。 　タイルに触れる頬はひんやりと冷たいのに、二人の視線を感じる臀部や脚の間で所在なさげに揺れるぺニスはどんどんと熱を帯びていく。 「……ん、……こ、こうか？」 　上擦った声で涼正が訊くと、肯定するかのように政臣の大きな手に双丘を撫でられた。 　そのまま薄い尻の肉を掴まれ、双丘を割り広げられ窄まったままの後孔さえも見られてしまう。 　涼正の高く上げた尻と脚が恥じらうようにヒクリと揺れる。 「あまり……その、……見ない、で……」 　消え入りそうなほど小さな声で呟いた涼正はタイルの上で手を固く握り締めた。 　二人の視線が敏感になっている涼正の肌や粘膜にチクチクと突き刺さり、そこが蠢くように収縮するのが分かる。 「こっちも、物欲しそうだな……」 「ひ、あっ！？」 　唐突に政臣がフウッと息を吹き掛けるものだから、涼正はすっ頓狂な声を上げ体を跳ねさせた。 　しかし、政臣の行動はそれだけでとどまる訳がなく、後孔の縁をユルリと指の腹で撫で上げられる。 　ぐっと中心を押され、ゆっくりと縁を拡げながら指が涼正の中へ侵入しようとしてくるが潤いが足りないのか、中々スムーズに入らない。 「っ、政臣……待っ、て……っう」 　無理矢理抉じ開けられる痛みに眉を寄せながら涼正が懇願すると、あっさりと政臣の指が抜け出ていった。 「すまない。少し性急すぎたな……んっ」 　腰骨の辺りにキスされ、宥められるとそれだけで涼正はふわふわした気持ちになってしまう。 　このまま、心も体も。全てがトロトロと溶け出してしまいそうだ。 　蕩けた瞳でタイルの床を見詰めていた涼正だが次の瞬間ヌルリとしたものが双丘を這う感触に襲われ、不自由な格好であるにもかかわらず首を捩り後ろへ視線を向けた。 　涼正の左右。挟むように政臣と鷹斗がいるのだが、あろうことか政臣が双丘の奥の方に舌を伸ばしているのだ。 「ま、政臣！！　そんな、とこ……汚ないから……っ」 　羞恥に耐え兼ねた涼正が叫ぶように行為の中止を訴えるのだが、政臣がやめる気配はない。 　それどころか「涼正の中で汚い所なんてないから、安心しろ」などと言って、更に後孔を舌先でつついてくるのだ。 「た、鷹斗、政臣を止め――」 「無理だって。観念して、喘いでろよ」 　政臣を説得するのが無理だと分かると、涼正は助けを求め鷹斗へと話し掛けたのだが一蹴された挙げ句、再び芯を持ち始めたぺニスを握られ甘く啜り泣いてしまった。 　政臣によって縁を舌先で辿られ、皺一つ一つを伸ばすように丹念に嘗められると涼正の背をゾワゾワとした感覚が這い上がってくる。 　時折、解すためなのかちゅぷ、と音を立てて唾液が絡む舌を孔内に侵入させられると涼正の意思とは関係なく腰が跳ねた。 「ふぅ……、ん……も、やめ……っ」 「まだだ、もう少し解してからじゃないと涼正が辛いだろう？」 　確かに政臣に言われた通りなのだが、もうやめてもらいたいと涼正は思ってしまった。 　淫らな水音が涼正の下肢から聞こえてくる度に政臣にそこを嘗められている事実を否応なく実感させられ頭が沸騰してしまいそうだ。 　しかし、涼正の体は羞恥を感じれば感じるほどに明らかに興奮の兆しを見せ、鷹斗の手の中でトロリと蜜を溢している。 「は、あっ……んん……っ」 　ヌチヌチと舌を浅い部分で抽挿させられ、涼正の唇から甘い声が溢れ出す。 　誘うように健康的な艶やかな肌色の双丘が揺れる様子は、まるでダンスか何かを踊っているようだった。 　その度に、下肢で育った涼正のモノが鷹斗の手の中で跳ねるものだから、あちこちを不規則に刺激されてしまう。 　それが堪らなくよくて涼正はまた甘い声を上げた。 　政臣の舌が挿し込まれ、中を捏ねると内壁が絡め取ろうとするように蠢くのを感じる。 　――もっと。もっと、奥まで、掻き回して欲しい……。 　気が付けば羞恥よりも快楽を追い求める方が勝り、淫らな願いが涼正の頭を占めていた。 　奥が疼いて仕方がない。 　涼正は震える声で願っていた。 「もっと。……もっと、奥……ぐちゃぐちゃに……して、くれ……」