「そろそろ、いいかな……」 　涼正のぺニスから口を離した鷹斗がそう呟いたのを涼正はどこか夢見心地で聞いていた。 　“そろそろ、いい”とは一体何の事なのだろうか。 　涼正がぼんやりとした頭で思考していると、唐突に指を引き抜かれ涼正はガクガクと体を揺らした。 「あ、あぁ……っ」 「涼正っ」 　熱っぽい鷹斗の囁きと共に政臣に負けず劣らずの剛直が涼正の後孔に押し当てられる。 　そんなの無理だと思うはずなのに、政臣に貫かれたままの涼正の体は動かず。ただ、その時を待つかのように蠢くだけだ。 　鷹斗の熱い先端が縁を更に引き伸ばすようにして中へと押しはいってくる。 「う、ああ゛ぁ……っ！！」 　指で慣らしたと言えど、二本も入るわけがない。 　涼正は眉根を寄せ、痛みに絶える。本当は今すぐにでもやめてもらいたいのが、涼正の本音だった。 　けれども、額に汗を滲ませ熱っぽい視線で涼正を見る鷹斗を目にした瞬間、涼正は耐えることを選んでいた。 「ごめんな、涼正っ……でも、も……止められねぇ」 「っ、く……キツいな。涼正、力を抜け……」 「む、り……っは、でき、な……いっ」 　下肢から焼けつくような痛みを感じ、汗が涼正の肌の上を滑っていく。 　どれだけ息を吸っても酸素が足りず、胸が苦しい。 　涼正が大粒の涙を溢しながら頭を振ると、不意に背後から伸びた政臣の手に胸に赤く色付いた尖りを引っ張られた。 「ひっ、ぁあああっ！！」 　フッ、と涼正の体から力が抜けた一瞬を狙い鷹斗が腰を押し進め、一番太い部分が縁を潜り抜けた。 「涼正、ほら……入ったぜ……っ」 　熱い吐息を溢しながら鷹斗が涼正の頬をスルリと撫でる。 　涙で歪む視界の中に満足そうに笑う鷹斗の姿があり、涼正の胸が甘く疼いた。 「涼正のここ、切れずに俺達二人呑み込んでる」 　ツウッ、と鷹斗の指先で二人分のぺニスを呑み込んだ縁を辿られ、涼正の中が二人に絡みつくように動いた。 　そのせいでリアルに二人の形と質量、熱を感じてしまい涼正は二人の間で身をくねらせ悶える。 　気が付けば涼正のぺニスは完全に勃ちあがり、根元の叢(くさむら)までを先走りで濡らしていた。 　涼正はそんな自身の媚態にも興奮してしまい、皮膚が妖しくざわめき中がうねる。 「悪いが、限界だ……動くぞ」 　切羽詰まったような政臣の声が聞こえ、ズンッと下から突き上げられ涼正は一瞬を呼吸が止まった。 「っ、く……、鷹斗、……政臣……っ」 　戦慄く唇で涼正が二人の名前を呼ぶと、熱い４本の手で前後から体を掻き抱かれる。 「愛してる」 「ずっと、あんただけが欲しかった」 　涼正の耳許で政臣と鷹斗が交互に囁いた。 　直後、律動が始まり涼正は返事を出来ないままガクガクと揺さぶられた。 　無理だと思っていた狭い肉筒を二本のぺニスが交互に動き、あちこちを擦り、捏ねていく。 　閉じきれない涼正の唇からは甘く掠れてしまった声と唾液が溢れ落ち、胸元を妖しく光らせた。 「あ、あぁっ――っ！！」 　体が上下する度にピタピタと下腹を打つ涼正のぺニスから三度目の白濁が噴き上がり鷹斗と涼正の腹を汚した。 「涼正、っ」 「も、イきそ……っ、う」 　前後で二人の唸るような声と共に逞しい体がブルリと震える。 　競いあうようにして涼正の最奥を突かれ、涼正は声にならない声をその喉から迸らせながら背をしならせた。 　妖しく蠢く内壁に二人も誘発されたか、奔流の如き勢いで奥を叩かれ狭い肉筒が二人分の吐精で埋め尽くされていく。 　まるで、中から涼正を塗り替えていくようでじんわりと温かさが染みる下腹部を幸せそうな表情で撫でながら涼正はゆっくりと微睡みの中に堕ちていく。 　目が覚めたら、二人に伝えたい事がある。その言葉を二人に告げたのならば、きっと喜んでくれるに違いない。 　そんな幸せな想像を巡らせながら、涼正は意識を手放した。