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第五章 15

「っ、く……」  涼正の不意打ちに政臣が熱い吐息を溢す。  ピクリと政臣のモノが涼正の口腔で跳ね、舌先で触れると脈動を感じた。  じゅぷじゅぷと音を立てながら唇をすぼめ棹を刺激し、舌先で捏ねるように亀頭を舐めると政臣の怒張が一回り膨らみ、先走りが溢れた。  限界が近いのか腰を押し付けるようにして際奥まで突き入れられた鷹斗のものにガツガツと揺さぶられ、度々意識が飛ぶ。  息苦しさに涙を溢しながらも、喉の奥に迎え入れたと政臣のものを夢中になってしゃぶっているとただでさえ大きいそれが膨れた。 「ふ、ぅ……ん、……ぐっ」  それでも離すことをせず、涼正は無心でソレを舌で愛撫した。  口腔いっぱいに苦味が広がり、熱い怒張が口腔内の粘膜をヌルリと擦りあげる度に内壁がうねり、鷹斗の性器に包み込むようにしゃぶりついた。 「っく、……イク……っ」  堪えるような苦し気な声と同時に、最奥に叩き込まれたものが勢いよく弾けた。 「ん、んんっ………っ……!!」  内壁を白濁が叩く感触にすら感じてしまう。  ビクビクと身体が痙攣したように跳ねる。涼正の口の中から政臣の勃ったままの性器がぶるりと飛び出し、溜まっていた唾液が口の端から滴り落ちた。  それを拭う気力もなく、自堕落に身を横たえていると後孔から白濁を絡んだ鷹斗の性器がズルリと抜け出て、涼正は身を悶えさせた。  涼正のぱっくりと口を開けたそこから白濁が溢れ、尻の間を伝いシーツに落ちる。  その姿は政臣や鷹斗の欲を再び灯すのに充分なものだった。  荒い息で胸を上下させる涼正の腕の戒めが政臣によって解かれていく。 「悪い。傷付けるつもりはなかった」  政臣から赤く擦れたそこに労るような口付けを落とされた。そしていきなり、何が起こるのかわからないまま身体を反転させられ、うつ伏せで尻だけを突き出すような格好にされる。  無防備な部分をすべてを晒すような格好に涼正は顔を赤く染めた。  今のうちに逃げてしまおうと考えたが、腰から下が鉛のように重く涼正の思う通りに動かない。  そうしている内に政臣がシャツを脱ぎ捨て、鷹斗と場所を交代したのか。背後で政臣の長い指が涼正の尻たぶを掴み、開いた。  物欲しげに口を開けたそこにチクチクと視線が突き刺さる。  ――見るな。見ないでくれ……。  浅ましい自分の姿を見られたくないのに、見られていると思えば思うほど涼正は興奮した。  無意識の内に、涼正の突き出すように上げられた尻が誘うように揺れる。  尻たぶを掴んでいた指に力が込められ、肌を灼くような熱い楔がその間をゆっくりと往き来した。  涼正の脳裏に先程まで目の前にあった雄々しい政臣の性器が思い出された瞬間。後孔の入口にピタリと先端が宛がわれた。 「挿れるぞ」  グッと腰を引き寄せられ、太い部分が中へと潜り込んでくる。 「……ぁあ、ぅく……ッ!!」  括約筋の狭い輪を抉じ開けられ、一番太いカリ部分が粘膜に食い込むように入ってくる感覚はいつまでも慣れず、涼正はシーツを握り締め堪えた。  鷹斗が溢れさせたものが潤滑剤になっているのか、涼正の孔は先程よりもスムーズに政臣の熱杭を呑み込んでいく。 「う、ぁ――――……ぁああ、っ!!」  それでも、長大なソレを腰を密着させるように呑み込まされると圧迫感がひどく。涼正は腹を食い破られてしまいそうな恐怖を感じた。 「……中、熱いな」  奥まで収めきった政臣が一旦動きを止め、熱い吐息を溢した。  みっしりと、中が政臣の形に広がっているような感覚がする。  背後から覆い被さるような体勢もあってかより深くまで突き刺さっている感じがして、涼正は指が白くなるほどシーツを握り締めた。  少し動かされただけで中の粘膜が甘く痺れ、歓喜するように蠢き政臣の性器に絡みつく。  脚の間では堅く張りつめた自分のものが揺れ、政臣から突き上げられる度に腹部にぶつかりそこを先走りで汚した。  政臣の責めは執拗で巧みだった。  涼正の反応を探るようにゆっくりと引き抜かれたかと思ったら、粘膜を巻き込みながら抉るように押し込まれ。鷹斗が中で放ったものが泡立つ程にかき混ぜられる。  時折尻を優しく撫でられ、体重をかけるように突きこまれ体が強張った瞬間に乳首を捻るように指の腹で押し潰された。 「あ、ぁ……っ……」  涼正の喉がヒクリと震え、掠れた声が出た。  いつでも達してしまえそうな状況なのに、二度達した身体は既に辛く、決定打が足らない。  きっと、ペニスを触って扱いて貰えたら達することが出来るのに。  そう思うと、涼正は淫らな渇望を押し殺す事が出来ない。  ――触って欲しい……。  涼正が懇願するように視線を上げた。その先に居たのは、政臣と場所を交代していた鷹斗だった。  目があった瞬間、ニヤリと鷹斗が笑った。  しまったと涼正が後悔した時には既に遅く、髪を鷲掴みにされ無理矢理顔を上げさせられる。  そのまま唇にヌルリとしたものを押し付けられた。 「あー、治まんねぇ。涼正、口でしてくれよ」  ギラギラとぎらつく瞳で涼正を見下ろしながら、鷹斗が半勃ちのソレを涼正の口腔内に押し込んでくる。 「……ぃ、や……っん、む……」  抵抗しようにも唇を亀頭で強引に割られ、政臣が突き上げる度に身体が前のめりになり嫌でも鷹斗のものが喉奥まで入り込み扱きあげることになる。  瞬く間に涼正の口腔内で育つそれを吐き出そうにも顎を掴まえられていて吐き出せない。  傍若無人な鷹斗のペニスは角度や深さを変えながら先走りを塗り込むように舌や上顎をグリグリと押し、擦り、抜き差しを繰り返した。 「涼正、可愛い」  フッと表情を和らげた鷹斗が愛しむような瞳で涼正を見詰めたが、涼正には分からなかった。  飛びそうになる意識の中、身体の奥と口腔を若い二人の雄に貪るように突き上げられ、快楽だけが膨れ上がっていく。 い  限界が近いのか二つの孔を犯すものの動きが速くなった。  前後に滅茶苦茶に揺すられ、涼正の身体は玩具のようにガクガクと動き、シーツの上でのたうつ。  壊れたように喘ぎ、よがり狂う涼正のペニスを不意に政臣が扱きあげた瞬間だった。 「っ、あ゛……ぁあッ――――!!」  目の前が弾けるような感覚がして、涼正は三度目の絶頂に達した。水っぽい精液が噴き上がり、シーツに飛び散った。  誘発されたように内壁がうねり、政臣のペニスがズクリと奥に刺さると同時に喉の奥で鷹斗のものがぬるりと扱き上げられる。 「……っ、ん」 「……く、っ……」  短い呻きが聞こえ、涼正の口腔と体内で生暖かい精液が吐き出されるのを感じたのを最後に涼正の意識はぷつりと途切れた。

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