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第11話

二人で廊下を歩いていると春臣が口を開いた。 春臣『下の名前何。』 鈴華『下の名前?』 春臣『そう、名字は担任が呼んでたから。』 鈴華『あぁ…鈴華。』 すると興味無さそうに答えられた。 春臣『ふーん。』 何ですかこの人!聞いといてふーんって!! でも、無言も嫌だし… 気を取り直して質問してみることにした。 鈴華『瀬古は何で転校して来たの?』 そう聞くと少し瀬古の眉間にシワが寄った。 春臣『春臣でいいし、大した理由じゃない。』 え、そっちが嫌だったの? 鈴華『じゃあ臣って呼ぶ。』 春臣じゃ、なんか堅苦しいしね。 すると不思議な顔をされた。 …無表情に近いけど。

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