15 / 130

第14話

その後の授業なんて勿論頭に入ってこず。 ふと春臣の方を見てみるも、怠そうに欠伸している。 けど、真面目に授業を受けていて驚いた。 背筋伸びてるし…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 授業も終わり、十分休み。 慎『すず、怖いくらい瀬古のこと見てるぞ…?』 無意識に臣のほうに移っていた視線をシンシンに向ける。 鈴華『うー、シンシン助けて…。』 慎『いや、無理。』 諦めるのはや! 鈴華『こういう時だけ冷たいんだから…。』 笹に食われちゃえって言うと、パンダじゃなくて笹?!弱肉強食…と返された。 俺もシンシンも訳わかんないし。 慎『あいつ、なんか怖い。 すずと話してるとじっと見てくるし…。』 あいつって、臣だよね…? 鈴華『そうなの?』 慎『すずさぁ、二人で図書室行ってから変だけど何かあったわけ?』 慎はニコッと笑いながら有無をいわせない雰囲気を漂わせる。 鈴華『へ?!…別に何も無かった、です。』 慎『いや明らかに怪しすぎるでしょ!』 臣の態度と声にドキドキしたなんて言えない! 鈴華『ないないないない!!!!』 鈴華が否定しすぎてクラスメイトが集まってきた。

ともだちにシェアしよう!