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第14話
その後の授業なんて勿論頭に入ってこず。
ふと春臣の方を見てみるも、怠そうに欠伸している。
けど、真面目に授業を受けていて驚いた。
背筋伸びてるし…。
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授業も終わり、十分休み。
慎『すず、怖いくらい瀬古のこと見てるぞ…?』
無意識に臣のほうに移っていた視線をシンシンに向ける。
鈴華『うー、シンシン助けて…。』
慎『いや、無理。』
諦めるのはや!
鈴華『こういう時だけ冷たいんだから…。』
笹に食われちゃえって言うと、パンダじゃなくて笹?!弱肉強食…と返された。
俺もシンシンも訳わかんないし。
慎『あいつ、なんか怖い。
すずと話してるとじっと見てくるし…。』
あいつって、臣だよね…?
鈴華『そうなの?』
慎『すずさぁ、二人で図書室行ってから変だけど何かあったわけ?』
慎はニコッと笑いながら有無をいわせない雰囲気を漂わせる。
鈴華『へ?!…別に何も無かった、です。』
慎『いや明らかに怪しすぎるでしょ!』
臣の態度と声にドキドキしたなんて言えない!
鈴華『ないないないない!!!!』
鈴華が否定しすぎてクラスメイトが集まってきた。
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