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第20話

そんなこんなで授業が身に入らないまま、 お昼を迎えてしまった。 鈴華『シンシン…置いてかないで~。』 彼氏のところへ行こうとする慎の腰に腕を巻き付けて縋る。 慎『無理〜、ダーリンに会いに行かなきゃならんの。』 鈴華『薄情者ー…。』 すると少し拗ねたように言ってのける慎。 慎『どうせ俺は薄情者です。』 今のは良くないと思って即座に謝る。 鈴華『嘘、ごめん。』 慎『そういうとこ可愛い。』 そんなやり取りをしていたら、突然グイッと肩を後ろに引かれて何かに包まれた。 春臣『こいつは俺に任せろ。』 耳元から聞こえる低い声。 鈴華『へっ…臣?!!』 後ろから抱きしめられていたのだ。 …しかも悩みの種の本人に。

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