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第23話
それから暫くして、冷たい風が頬を撫でた。
鈴華『ん…あ。』
目を開けると、自分の横に座って黄昏ている春臣。
春臣『起きたか。』
鈴華『ごめっ、寝ちゃってた。』
ってなんで俺が謝っているの?!
春臣『初日からサボっちまった。』
は?!
鈴華『え?!授業始まっちゃってるの…?』
春臣『あぁ、6限目。』
嘘っ?!
どんだけ寝てたんだよ…?
鈴華『そんなに寝てたのか、俺。』
春臣『俺は5限目で起きた。』
鈴華『っはは…ふふ笑』
ドヤ顔で言うもんだから笑ってしまった。
春臣『お互いよく寝れたからいいだろ。』
お互い?
鈴華『俺は疲れてないよ。
臣は疲れが溜まってそうだったけど、忙しいの?』
春臣『俺?何でだ。』
鈴華『隈出来てたし。』
すると少し驚いた顔をしていた。
春臣『…そうか。』
鈴華『うん、こうなったら最後までサボろ。お昼お昼ー。』
それからお昼を食べ始めた。
本来はそのために来たんだけどな…笑
そう思いながら、チラッと春臣を見てみる。
…何か食べててもイケメンだな。
あ、そういえばさっきよりも心なしかシャキッとしてるように見えた。
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