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第33話
担任『別にそのまんまの意味だろ。
お前相当弱ってるみたいだし?』
慎『俺そんな顔してる?』
驚いて聞いてみると真面目に返ってきた。
担任『あぁ、壊れそうな…。』
そういって先生の手が頬に触れた。
どきんっ
慎『せん、せ…?』
正直驚いた。
担任『あっ、わり…無意識。』
先生は伸ばしてくれた手を戻そうとしたので俺は手を掴んで止めてしまった。
担任『…藤中?』
慎『ごめん、先生…。』
誰か来るまで、しばらくは手を握らせてもらっていた。
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