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第37話

仕事を終えた俺は、保健室で待たせている藤中を迎えに来た。 ガチャっ 穂澄『あれ、またあいついないのか? …仕事してんのかよ。』 俺がポツリとつぶやくと後ろから肩を掴まれた。 ?『誰がいつ仕事してないって?』 穂澄『うわっ!?…んだよ、いるじゃねぇか。』 ?『当たり前だろ?俺の仕事場なんだから。 それにしても今日は随分頻繁に保健室に来てるみたいだね。』 穂澄『燐夜が仕事してるようには見えねぇんだよなぁ。』 そう、こいつが保健医の白羽 燐夜(しらわ りんや)。 燐夜は俺の幼なじみで親友だ。 何かの縁もあって同じ学校に配属された。 燐夜『見えないわけ? 今もまさに仕事中でーす。 今保健室にいる子、穂澄のクラスの?』 穂澄『あぁ、可愛い教え子が体調不良でな。』 そういって目の前のカーテンを開ける。 するとベッドに眠っている藤中がいた。 …綺麗な寝顔しやがって。 燐夜『ほぉ、可愛いねぇ。』 そんな燐夜をキッと睨む。 穂澄『食うなよ。』 燐夜『ちょっとちょっと、僕は年上が好みだよ?』 穂澄『その年でよく言うよ…。』 燐夜『生憎、相手には困ってないんでね。』 そう言って自分のデスクについた。 穂澄『そーかよ…。おい、藤中…起きろ。』 眠っている藤中に声をかける。 慎『ん…ぁ、お疲れ様。』 起き上がり伸びをする。 燐夜『慎くんおはよう。』 慎『ぁ、燐くんおはぁ。』 穂澄『は?』 何こいつら普通に呼びあってんの? さすがに初対面じゃないにしろ、仲良さげじゃね? しかもさっき燐夜は知らない人の振りをしてたけど!? 何なんだよ…。 困って固まる俺に、藤中は可愛く首を傾げて燐夜は面白そうに笑っていた。

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