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第38話
燐夜『面白い顔だなぁ。』
穂澄『馬鹿にするな!』
慎『なになに、どうしたの?』
どうして藤中はそうあざといのか…。
穂澄『お前ら知り合いだったのか?』
慎『え、うん。』
燐夜『あっはは笑
僕は知らない子だとは言ってないよ?』
穂澄『テメェ…はぁ…。』
慎『?変なのー。』
燐夜『僕と慎君は家がご近所さんでねー。
小さい頃から顔見知りだったんだよ。』
穂澄『ふーん。』
燐夜『あれ程驚いておいて凄い興味なさげだね…。』
穂澄『お前には興味ねぇよ。藤中、帰るぞ?』
慎『ん、わかったよ。』
帰る準備をさせて保健室を出る。
燐夜『2人ともまたねぇ。』
手を振りながらヘラヘラしている燐夜。
慎『燐くんバイバーイ。』
穂澄『ぁあ、体に気をつけろ。』
そう言い残して帰る。
保健室に一人になった燐夜は苦笑した。
…実は体調不良な上に寝不足だったのだ。
燐夜『バレてたか…。』
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