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第64話
ふわっ
いい匂いが鼻を掠めて目が覚めた。
目を覚ますと目の前には穂澄の頭で…
髪の毛がいい匂いの正体だった。
髪の毛をサラリと撫でて、名前をぼそっと呼ぶ。
慎『穂澄…』
するとガバッと顔を上げてフレンチなキスをされた。
ちゅっ…
俺は口元を抑えてパニック。
慎『おっ、おおおおお起きてたの?!』
恥ずかしいっ!!
髪の毛とか匂い嗅いじゃったし…
穂澄『ん…あぁ、あまりにも可愛いし名前呼ばれたからキスしたくなった。』
そういう穂澄はまだ眠そうで
んー、と顔を俺の肩にくっつけてスリスリしている。
可愛いっ…
慎『その…おはようっ。』
穂澄『ん、おはよう。』
おはよう、朝の挨拶を起きてすぐに交わした事に感動して穂澄に抱き着いた。
慎『起きた瞬間に人がいるの…初めて。』
穂澄『これからはいつでも出来る。』
ニカッと笑って頭を撫でてくれた。
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