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第66話
着替えてから洗面所に行き、髪の毛を整える。
面倒だから必要な時以外はワックスとかつけない自然体だ。
そして洗面所の扉を開けると、食欲のそそるいい匂いが漂ってきた。
少し早足でキッチンへ。
俺に気づいた穂澄はふわりと微笑んだ。
穂澄『和風なんだけど、大丈夫か?』
慎『うんっ、洋風より和風派だから!』
はしゃぎ過ぎてるかな、でも本当地楽しみだから仕方が無い。
穂澄『そうか、俺も。』
一緒だという事が嬉しくて、ふふっと笑う。
慎『えへへ…////なんか手伝う事ある?』
穂澄『あぁ、ちょうど出来たからコップと飲み物頼む。』
慎『わかった!』
穂澄はお米を茶碗によそって運んでいた。
俺も言われた通り用意して朝食の準備完了。
二人でテーブルについて、改めてメニューを見る。
ご飯に、味噌汁そして焼き鮭、漬物。
慎『味噌汁だっ…!!』
穂澄『味噌多すぎたらごめんな?』
慎『ううん!好き!』
まだ食べていないのに好きという慎に笑う。
穂澄『ぷっ、はは笑』
慎『ふふっ、食べる!』
穂澄『あぁ、頂きます。』
慎『頂きますっ!』
熱いから気をつけれよー、と味噌汁を飲む前に言ってくれる。
一口飲むと落ち着く味で心まで温まった。
それから鮭を食べると美味しくて、器用に骨だけ残して完食した。
慎『美味しかったぁ…』
夢でも見てるような美味しさに、食べ終わった後もウットリとしていた。
それからは二人でごちそうさまをする。
慎『俺が後片付けするから、穂澄は支度してきて大丈夫だよ?』
俺がやりたいオーラを全身で出すと、おかしそうに笑って頭を撫でられた。
穂澄『ありがと、じゃあお言葉に甘えて。』
少し照れて顔を赤くしながら、後片付けをした。
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