82 / 130

第81話

緊張の空気も解けたかと思えば、おみは僕の肩にぼふっと頭を乗せた。 鈴華『おみ…?』 春臣『疲れたな、少し休んでから戻る。』 鈴華『ん、ごめん…。』 よく考えると、どうして僕が謝ってるのか分からないけど春臣にああ言ってもらえて凄く嬉しかった。 すると少し俯いてから言った。 春臣『…俺も無神経に聞きすぎた、ごめん。』 鈴華『えっ、ううん…俺嬉しかったから…。』 それを聞くと春臣は顔をバッと上げと驚いた顔をする。 春臣『…そうか。』 そのまま何故か押し倒されて抱きしめられた。 鈴華『へっ?!』 春臣『寝不足だろ、寝ろ。』 ぎゅっと抱きしめる手に力を入れて頭を撫でてくれたので、言葉に甘えて目を瞑った。

ともだちにシェアしよう!