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第85話

教室を出て、玄関あたりに来た時に聞かれる。 春臣『門限とかあるか?』 門限…? 鈴華『ないよ、一人暮らしだから。』 すると少し考えるような仕草をしてから、こちらを見た。 春臣『今日は泊まれ。』 鈴華『ぇえ?!』 急な命令?に戸惑うと、心做しか表情が暗くなった気がした。 春臣『嫌なのか?』 鈴華『ううん、突然で驚いただけ。 それにしても…いきなりいいの?』 なんか、自分のテリトリーに入れさせない様な人なのに。 春臣『鈴華が居ると安らぐし、眠れるからな。』 靴を履きながらサラッと言う春臣に顔が紅くなる。 鈴華『っ…そう…俺も、だから…泊まる。』 素直に言うと、ふっと微笑んで頭を撫でてくれた。 どうしてこんなに胸がときめくのか… かっこいい…!!!!! 泊まる事になり、初めに荷物を取りに鈴華の家に行くことになった。

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