86 / 130
第85話
教室を出て、玄関あたりに来た時に聞かれる。
春臣『門限とかあるか?』
門限…?
鈴華『ないよ、一人暮らしだから。』
すると少し考えるような仕草をしてから、こちらを見た。
春臣『今日は泊まれ。』
鈴華『ぇえ?!』
急な命令?に戸惑うと、心做しか表情が暗くなった気がした。
春臣『嫌なのか?』
鈴華『ううん、突然で驚いただけ。
それにしても…いきなりいいの?』
なんか、自分のテリトリーに入れさせない様な人なのに。
春臣『鈴華が居ると安らぐし、眠れるからな。』
靴を履きながらサラッと言う春臣に顔が紅くなる。
鈴華『っ…そう…俺も、だから…泊まる。』
素直に言うと、ふっと微笑んで頭を撫でてくれた。
どうしてこんなに胸がときめくのか…
かっこいい…!!!!!
泊まる事になり、初めに荷物を取りに鈴華の家に行くことになった。
ともだちにシェアしよう!