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第111話
突然の事で思考力が止まってしまった。
…へ…今、キスされた…?
驚いた鈴華は無心で春臣の上から退き、口元を抑えて座り込んだ。
そんな春臣はと言うと、何も無かったかのように体制を直して目を瞑っていた。
寝ようとしてる…?
え、キスは何?
寝ようとする春臣に訳が分からず、春臣の体を揺する。
鈴華『ね、ねぇ…なんでキス…』
目を少しだけ開け、ちらと鈴華を確認した後に腕を伸ばして鈴華をベッドに寝かせる形で引きずり込む。
そして自分の方へ抱き寄せた。
春臣『したくなったから…眠い寝るぞ。』
耳元で呟かれ体がビクッと反応してしまった。
鈴華『ちょ、おみ…?!』
春臣『スースー…』
だけどそんな鈴華を放って、春臣からは静かな寝息が聞こえてきたのだった。
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