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第112話
春臣が寝始めてからふと思考が冷静になってきて。
どうして、俺にキスをしたんだ…?
考え始めれば段々と溢れてくる疑問。
何で俺が春臣を見ていないと、無視すると嫌なんだ?
…まぁそれは友達でも無視されたら嫌だよな。
でも俺だけに執着してるように見えるけど、何でなんだろう。
押し倒したり、可愛いと言ってくれたり…こうして抱きしめてくれるのはどうして?
普通の友達じゃここまではしないよな。
どうして…
俺は正直に言わなくても春臣がいつの間にか好きになってた。
それは結構序盤の…というか、一目惚れに近い。
俺が春臣を好きだから、すごく気になってしまう。
…考えるの、やめるか。
理由はどうであれ、春臣とこうなってるのは変わらないからいいか。
素直に抱きしめてくれている春臣にくっついて、温もりを感じる。
鈴華『あったかいなぁ…』
そうこうしているうちに、自分も眠っていた。
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