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第114話
すると後ろから抱き締められた。
春臣『俺、なにか機嫌損ねたか?』
鈴華『…別に。』
キスして欲しかったなんて言えるわけないだろ。
唇を噛みしめ、丸まって身体を縮めた。
春臣『…そうか。 』
俺から手を離してベッドを出る春臣を心の底では引き止めて抱き着きたかった。
でもそうすることなんて出来ず…
寝室から出ていってしまった。
鈴華『おみ……っ。』
一人残された寝室で名前を呟いた。
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