8 / 130

第7話

ずっと教科書を読んでいる俺は先生の方をまだ見ていない。 担任『今日は転校生連れてきた。』 ふーん、転校生ねぇ。 慎がこそこそと話しかけてくる。 慎『うわ、背高っ!!…イケメンだけど怠そうだな。』 怠そう…か。 そういえば、今朝中庭で会った人も怠そうだったな。 身長にはあえて触れないよ。 担任『おら、立っまま寝ようとしないで自己紹介しろ。』 立ったまま?! 転校生『あー、瀬古春臣。 面倒なのは大嫌い、睡眠の邪魔するやつも。 終わり。』 ん?聞いたことある声…と、思い初めて教科書から顔を上げる。 すると、今朝見たシルエットと同じ。 朝はぼやけてよく見えなかったけど… 改めて眼鏡をかけている今顔を見る。 うん、なんというか…やばい。 顔はすごい整っているし、雰囲気がエロい。 なんだこの人は、とじっと見つめてしまった。

ともだちにシェアしよう!