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第7話
ずっと教科書を読んでいる俺は先生の方をまだ見ていない。
担任『今日は転校生連れてきた。』
ふーん、転校生ねぇ。
慎がこそこそと話しかけてくる。
慎『うわ、背高っ!!…イケメンだけど怠そうだな。』
怠そう…か。
そういえば、今朝中庭で会った人も怠そうだったな。
身長にはあえて触れないよ。
担任『おら、立っまま寝ようとしないで自己紹介しろ。』
立ったまま?!
転校生『あー、瀬古春臣。
面倒なのは大嫌い、睡眠の邪魔するやつも。
終わり。』
ん?聞いたことある声…と、思い初めて教科書から顔を上げる。
すると、今朝見たシルエットと同じ。
朝はぼやけてよく見えなかったけど…
改めて眼鏡をかけている今顔を見る。
うん、なんというか…やばい。
顔はすごい整っているし、雰囲気がエロい。
なんだこの人は、とじっと見つめてしまった。
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