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第9話
鈴華『…俺、そんな細っこくないし。』
担任『取り敢えず、頼んだ。
席は窓側の一番前な。』
春臣『ん。』
あの担任、無理やり進めやがった。
ヨロヨロと怠そうに歩いて席についた瞬間、机に顔を伏せていた。
見ているだけでこっちまで怠くなりそう…。
慎も同じことを思ったのだろう。
慎『あいつ、怠いな。』
でも俺は慎のせいだと、キッと睨んだ。
慎『すず、その顔は誘ってるようにしか見えない。』
鈴華『なっ、シンシンなんか誘わないし!』
慎『はいはい。』
担任『相川、襲われたくなかったら静かにしろ。』
鈴華『っ、はい。』
慎『せんせーきもい。』
担任『藤中ー、犯すぞ。』
何でこんなに二人は仲いいのかな。
そんなこんなで朝SHRが終わった。
そんな中、鈴華と慎が話しているところを春臣がずっと見ているのを二人は知らない。
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